日々是好日。

つれづれなるまゝに、日ぐらし画面に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

変更と再開と

ブログのタイトルやデザイン、一新しました。
このままフェードアウトしてもいいのかもしれないけど…
もう一度新しく始めてみようかな…と。

そんなとき、新しくブログを開設しようかと思ったけど
ケンブリッジで過ごした1年はやっぱり私の礎で…
それをなかったことにはしたくなくて。

ケンブリッジで過ごした1年でいろんな視点が持てて、
それが今の私の視点になっているから。やっぱり全部は消せないな。

好きなことを好きなようにやっていくって
一番難しいことで…
帰国してからのほうがストレスが溜まってしまって…
いろいろなしがらみやストレス…負の要因で身動きがとれない

だからもう一度、ケンブリッジにいた頃の様にいろいろ頑張ってみたい。
何かに特化したブログじゃない
自分の好きなことを
思ったことを
感じたことを
正直に吐き出せるそんな場所にしたい

自分さえ良ければいい

そう言ってしまうとすごく独善的で独りよがりなのかもしれないけど
いい意味でそういう心意気を大事にしていきたい
人にどう思われるかじゃなくて、自分がどうしたいか
これからは自分の気持ちにもっと素直になる
自分の心に耳を傾けてみる
そういう人生にして行きたい

書置き

帰国して3か月、学位授与から1か月…
先月、無事に学位授与にケンブリッジに再訪してきました。
すっかり冬になっていて、学位授与されてからもうすでに1か月…日本もいよいよ冬。

学位記と授与の時の写真を飾ったりしていると、本当に終わったんだって思います。
一緒にバカやってふざけてて、真面目とは言えないクラスメートが次席だったり、
同じ指導教員のクラスメートが主席だったり…最後までサプライズ続きでした。

例え私が研究者として開花しなくてもあの中から世界的な学者が出るんだろうなって思うとなんかそれだけで嬉しいような複雑な気持ち。
PhDにストレートで進学しないって決めて1年。
この選択が正しかったかなんてきっとすぐには分からないし、
今回の留学の意味だってまだ分かんない…
ふり返ったらそこに理由があったっていうことばかりの人生で
きっとこれから分かっていくこと

燃え尽き症候群なのか全く勉強に身が入らない日々を送っています。
専門書とか日本語だから肩肘張らずに読めちゃうところがまたネックだったり
いや…それ以上に何を食べてもおいしい日本食のせいでしょうか…

そういう外的要因に責任をなすりつけているうちは成長しないよ!!
ともう一度自分に喝をいれねば!!

ここはどうしようかな…って思っているところです。
ケンブリッジとつながりがあるうちは残しておこうかな…

Last Message

早くも帰国の時となりました。
お盆を外したのだけど、たぶん混んでるのでしょう…

フライト自体は今日ではないのだけど、ケンブリッジで過ごす夜は今日で最後です。
昨日、今日と天気がよかったのに、なぜか部屋にこもってしまった。
と言うのも、今回の留学、本当にこの部屋にずっといた気がする。

幸いに研究所にも大学図書館にも近い場所だったのと、部屋が一人だけIsolateしていたので部屋で過ごすのがとても心地よかった。
結局1年いて、ケンブリッジから出ることもなく
ロンドンに行くのはもっぱらヒースローに向かうためだけだった。

と言っても、イギリス滞在は3度目
Oxfordに始まりCambridgeで最長の留学期間を満了しました。
実は搭乗券とか印刷したくせにまだ帰国の実感がないのよね。
荷造りは…大丈夫。できているはず…

一時帰国の時は帰国日が待ち遠しかったのに、今は逆(笑)
何もかもが最後なんだなぁとか思ってます。
でもね、なんだかまたこれそうな気がするの。ケンブリッジには…
もう母校だしね!それが今までの留学と違うところかな

お土産もほとんど買ってない。
前はあれもこれも欲しくてしょうがなかった
でも、なんだろう…そう言う気分にならなかった

論文書いて、学位がもらえて…(まだもらえてないけど)
そういうお金じゃない部分で満たされたからなのかな…

とにかく、1年頑張りました!
帰国後はまた勉強頑張らねば!!

83日ぶり

更新サボりすぎでした。
実に83日間…何をしていたかと言うと
論文書いてました。

って言っても実質まじめに書いたのは6月末からの2週間くらい。
で、無事提出してきました。

今回の指導教員ももれなく放置タイプだったので指導という指導はなかったような…
論文のドラフト見せてもほぼほぼ2,3個のコメントをもらうだけ…
英語の問題なのよね…と言わんばかりの…

はいはい…すみませんね…まともなアカデミックイングリッシュ書けなくて…
内容は読んでくれたのか、最後まで不明でした。

きっと箸にも棒にも掛からぬレベルなのだろうな…
自分で書いておきながら、レベル低っ!!!!って思ったくらいだし。

でも、結局レベルを求めるなら母国語で書くべきなんだろうなって
英語で考え、英語で書く。何度も何度も言われたけれど、それができたら苦労しないって。
私のポンコツ脳みそはモノリンガルで思考回路は日本語なんだもの

これ、日本語なら1週間かからずサクッてもうちょっと高レベルの書けるのに…って何度思ったことか

あえて英語で書く(まぁ…ドイツ語やフランス語でも一緒だろうけど)って言う段階で
レベルに関してはある程度目を瞑るべきなんだろうなって思います。

英語圏のことを英語で非英語圏の者が書いても絶対にネイティブには勝てないわけで…
じゃあ、どうすんの?って言う話
英語圏の人が知らないことを非英語圏の者が英語で書けば優るとも劣らず…っていうレベルにはなるのかな…
っていうことで、今回は頑張って苦手な日本のことについて論じてみました。

日本にそれこそずっと生きてきたわけだけど、もう一回、客観的に見直すと知らないことだらけで焦りました。
それでも日本人が日本を論じれば、それはそれで日本代表みたいな感じになってしまう
だから「こうじゃない?」「こんな感じ」みたいな適当は許されない
もっとちゃんと根拠を述べないといけない…そういう積み重ねが一番大変だったかも。

なんだかんだであと数日を残して帰国になるわけです。
去年の今頃は早く帰りたくて、1年長いよー!!!とか思ってたけれど
今となってはなんだか帰りたくないなぁ…とか思っちゃってる自分がいます。

割と早い段階でケンブリッジにはコミットできたので久々の1人という寂しさはあったけれど
居心地の悪さは全く感じなかったし、本当に最初からしっくりきてたと思う。
そういう意味では本当に過ごしやすい環境で研究ができたと思う。

日本で達成できなかった指導教員との信頼関係構築は今回も未完だと思う。
いや…少なくとも私は…
嫌われてはないけれど、でも師弟関係を築けたか?って聞かれると微妙な気がする。
でも…結局研究は一人でするものだし、教えてもらっているうちは伸びないんだろうな…
と言うのが今の感想。もともとバックグラウンドが違うわけで、
それを1年(実質は数か月)で深い絆を築けるなんてことはあるわけない…
あくまでも指針みたいなものを示してくれるそんな感じでした。

今回の留学の成果というか意味を本当に理解できるのはきっともっと先なんだろうな…
でも少なくとも今現在、この1年、ケンブリッジで研究ができて本当によかった!って思えます。

それは単にハイレベルな環境に身を置けたからだけではなく
私の学力でも充分通用すんじゃん!っていうおごりでもなく
タイトル(学位)取れる!っていうミーハーな喜びでもなく

なんかもっと別のところです。
視野が広がったとか見方が変わったとかそういう月並みな表現しか出てこないけど
でも…うん。成長できた気がする。
6月頃から時間が本当に早足ですぎていって目下荷造り中だけど…
でも怒涛の日々の中、いろいろ気づかされたことが多かった。

さて…あとちょっと。ケンブリッジを満喫して帰ろう!
暑いの…やだなぁ…(笑)

緯度と経度と星空

ここ最近、夜更かしが続いております。

夏至に近づくにつれ、どんどん日が長くなり、日の出も早くなるので
本当に夜が短い。

論文のため…という大義名分で夜更かしを繰り返しているのだけど
先日、ふと寝ようと思ったら、
窓の外にちらっと星が

外を見てみたら満点の星空!!
ケンブリッジ、結構田舎なのと
私が住んでいるGraduate Houseが外れにあるためすごくきれいに見える

日が極端に短かった冬はFormal Dinnerとかのあと
Houseに帰るまでにたくさんみれてなんだかうれしかったのだけど
夏に近づく今もすっごくきれいな星空でびっくり!

関東出身で星空は一等星くらいしか見れなかったし
関西に引っ越して、ちょっと田舎になって
関東より星きれいだなーってくらいは見えたのだけど
やっぱりイギリスは本当によく見える。

そんなこんなで知っている星座といえば
オリオン座やカシオペア、北斗七星くらいな私。
春の星座と言っても北斗七星くらいしかとにかくわからない(笑)

もっとまじめに理科を勉強しておけばよかったなぁ。
春の星座表なんてのをネットで探しながら思ったこと

はたして日本とイギリスとで見える星座は一緒なのだろうか

同じ北半球なので、基本的に見える星座は同じって理科の先生がいってた(はず)
でも、緯度も経度もちがう
ってことは見える位置は違うかも!

日本は北緯35度、東経135度
イギリスは北緯51~2度、東経0度(←グリニッジ天文台があるもの!!)

いろいろ調べた結果、日本の空でいうとこの星座表を使うならば
日本の星座表が示す東がイギリスのほぼ南ってことがわかりました。
なので、正面に見えていたのがきっとさそり座とてんびん座かな…

今夜も頑張って観察してみよう!
(←小学生の宿題みたい)

もやし

イギリスにももやしは売っています。
Bean Sproutsというのですが、結構高いんです。

日本だと庶民の味方もやし様!
なのですが、イギリスだと結構高い。

メロンが1玉1ポンドなのに対して、もやしは1袋65ペンスします。
比較がわるいか…
うーんと、キャベツ1玉が(昨日買ったとき)69ペンスだったのに
もやしは1袋65ペンスでした。
卵6個が85ペンスなのに、もやしは1袋65ペンスします。
パンがだいたい2斤で70ペンスくらいなのに
もやしは…(以下省略)

だって、もやしって日持ちしないし、
冷凍保存も味が微妙になるし、安いからいいんじゃん。
日本なんて1袋29円で買えたよ!?

という、貧乏人の叫びはいいとして…
高いですよね?
そして、あんまり新鮮じゃない気がするの。

昨日は無性にとんぺい焼きが食べたくて、キャベツともやしを買った。
一人だし、あんまりもやしを使わないので結構余ってます。

なので、大好きなもやしナムルにしよう!
と、もやしを大量にゆでてナムルにしました。
でも一人だしやっぱりまだ残ってる。

ある説によると、生のもやし、もって1~2日だよと。
昨日買って、今日で2日。明日は食べられないのだろうか。
賞味期限は25日って書いてあるんだけどなぁ。

日本にいたときは2日以内で食べきれる感じだったのでそんなこと気にしなかった。
明日も、もやしナムル食べれるだろうか…

こんな時、いっつも思い出すのが
大学受験時代に何度か遭遇した「おふゆさんの鯖」のお話。

鮮度が落ちた食べ物をすぐに捨てるのは…
ってことで、料理して味見をしたけれど、どうもおかしい
このままじゃ健康に悪い
と言って鯖を捨てったっていう話。
確か幸田文の随筆だったかなぁ

賞味期限の切れた食品を手にするといつもこの件を思い出す。
においを確かめて、ちょこっと味見をして
ダメだったら捨てる。

うん。もやしもそうしよう。

英国医療事情 その4

先ほど行ってまいりました。
Cervical screening。
正式にはきっとCervical Screeningというのでしょうけれど
先生はSmear Testと言っておりました。

と、いうことで、殿方には全く(奥様には重要かもしれませんが)関係ない内容です。
興味のある方のみ…色反転させて読んでみてください。

予約時間より早めについて、呼ばれたのは予約時間を5分ほど過ぎたころ。

簡単な問診から入りました。
本人確認がすごく慎重で
名前、生年月日、所属カレッジまで…
そしてSmear Testは初めて?といわれ
2回目だけどイギリスでは初めてと
すると前回のSmear Testはいつ?
直近の生理(Period)は?
生活習慣は??と
本当にさまざまなことを聞かれました。

一通り聞きつつ、その間に私が準備する感じでした。
日本の診察のように椅子に座り
その椅子の足がぐわーと自動に開くものではない。

ベッドに寝転がり、ひざを閉じたままひざを立て、
そこからひざを開くという股関節のストレッチみたいな感じです。

リラックスしてねーといわれ
検診開始。
前回の時も非常に痛かったのだけど
今回はその比にならないくらい痛い!!
もう嫌!!!!ってなるくらい痛い

無理無理!って思ってたら先生が
「うーん。」と言って手を止めカーテンの外へ


外で何やらごそごそと…
そして再び「リラックスよ!」
「手は開かずに握っていれば楽かも」と…

何をしていたかというと
クスコのサイズを小さいのにしてくれました。
小さいのは確かにちょっと痛かったけれど
さっきのほど痛みはなく。

しばらくして終了。
「はーい。よく頑張ったわね!」と…
そして「次回からはクスコ小さいのにしてって言うようにしてね!」
と。

そうなんです
クスコが大きすぎて激痛に見舞われていたようです。
検査終了後、診察台に残された2つのクスコ…
かなり大きさが違った。
日本のように金属ではなく、透明のプラスチックでした

クスコの先端には血がついていたのがちょっとショックでした。

前回も痛くて、診察後は生理痛のような体調の悪さになったけれど
今回は検査中だけ痛くて終わったあとはそこまで怠くならなかった。

でも…
もう検診行きたくない。
検査中に「二度とやりたくない!!」
って思ってしまったもの

来るんじゃなかった!と…(笑)
女医さんで感じがよかったのは唯一の救いかな…span>