日々是好日。

つれづれなるまゝに、日ぐらし画面に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

本物と模造品

PhD出願をどうするか考えたとき
Essayの評価を受けたとき
今期の課題を目の前にしたとき
そして何よりケンブリッジで学問を始めてから

気づきました。

私がいままでやってきたことは学問じゃない
私がいままで培ってたと思ってたのは学問じゃない

学問なんて呼べる代物ではない
ただのおままごとレベルでしかない

そう気づいた瞬間、怖くなりました。
今、ケンブリッジにいることが
今後研究者としてキャリアを考えることが
勉強を続けることが怖くなった。

知識じゃそこまで劣らないと思ってたの
でもここで、研究者として勝負するのに知識の多寡なんてそもそも必要ない
考える力、評価をする力が必要なの

考えているつもりだった
でも、私の「考える」は誰かが「考えた」ものを指でなぞっているだけ
だから「考えた」ものを評価・批判するわけでもなく
ただ右から左へ理解するだけ

それは学習であって学問ではない
だって学んで真似ているだけで学んだことを問っていないから
なぜそう言えるのか?
そういう単純なことすらできてない

だからわからない。
人の、既存の知識を下敷きにして発展させるのではなくて
既存の知識を切り貼りしているだけ

学問ごっご。いや学習発表レベルでしかない

勉強がいやになったんじゃない
勉強がめんどくさくなったんじゃない
ケンブリッジが要求するレベルに応えられないこと
それがふがいないんだ。

ケンブリッジにいるのに
その空気をすえているのに

私は何も貢献できない
英語ができないからじゃない
視点が違うんだ

本物の、一流の学生・学者と隣り合ったときに
偽物の、模造品の私が対等に議論できるはずがない

まず本物に近づかないと気づかない
だから自分の模造をやめて
本当の自分を作りたい

知識はあるならば、問いはたてられる
問題意識がないわけじゃない
だから批判的に、客観的にそれらを検討しなければいけない

PhDはそれができてから
まだ私には早すぎる
模造品からオリジナルになる
それをMPhilの目標にしよう