日々是好日。

つれづれなるまゝに、日ぐらし画面に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。

2日続けての

昨日、今日と2日続けてReceptionに招待していただきました。
昨日は研究科のReceptionということでクラスメートばかり
今日は奨学金をいただいている大学の財団主催のReception

今回の留学で奨学金をいただいている財団から修士で奨学金をもらっている学生があまりいないので
どこもかしこもPhD生ばかり。
いろいろ遠回りしたり2つめの修士学位だったりで実はPhDの学生のほうが年齢は近い

でも海外くるとアジア系は総じて幼く見えるから本当に周りが大人ばっかり!って思っちゃう。
いや、私もかなりいい大人なんだけど

そんな中で興味を持ってくれた台湾からの留学生とお話していたら、
「なんで日本の大学院に残らなかったの?」と
前なら不満をぶちまけてたんだけどなんだか最近はもうどうでもいいやーって思えてきたので
「ケンブリッジのほうが自分のやりたいこと好きなだけできるから!」とだけ答えておいた。

もう関係ない大学の文句をいう気にもならないので…

そうそう。
こうやってケンブリッジにいると何度もReceptionやFornalにお招きいただくんです。
たいていDress Codeがあるの
昨日はBussiness Casual
今日はSmart Casual

だから昨日は明るいグレーと黒の切り替えワンピーススーツ(グレーのジャケット)
今日は白の丈長ワンピに黒のボレロ
という格好。どちらもドレスコードは外してない

でも、いざReception会場に行ってみるとみんなかなりラフなのよね
大学カレッジのFormalに関しては上にアカデミックガウンを着ちゃうからなんでもいいのだけど
それなしでも結構ラフ。
ドレスコードあるよね!?みたいな感じになってるのは私だけ(笑)

でもいいの。せっかく持ってきたこれらの服を着ないのはもったいないもん!

いつもネックなのが靴。
いい加減おしゃれなヒールを履きこなせるようになりたいです。

疲れとストレスと

かなり放置していました

Easter Holidaysで一時帰国し、先日無事に戻ってまいりました。
MPhil留学も残り4か月ほど。残すはDissertationのみです。

とはいうものの、こちらに戻ってすぐに数年ぶりの発熱、その後も体調不良が続いております。
熱自体は半日で下がって問題は全くない。
でも4月中旬からの咳・鼻水が続き、唯一神経を抜いた歯が痛むという怪奇現象が。
もともと虫歯にはめったにならない体質(歯質?)なので、どうしたものかと思っているのですが、
どうやら風邪および発熱が原因で一時的に歯痛が起こることが多々あるそうです。

それだといいのですが。
うん。そうであってほしい

それに加え、ストレスや疲労からも歯痛になるという情報も。
生まれてからこの方、歯の痛みで悩まされたことがないので…
神経を抜かざるを得ない状況になった時も歯科医があきれるくらい痛みはなく…

なので、一過性なものであると信じたい。

ストレス・疲れ・風邪。すべて心当たりがあるのです。
留学中のイギリスストレス
一時帰国中は、引っ越しというまさに環境の変化・疲れのWパンチ
そして風邪

ぜーーーーーーんぶEaster Holidaysにやってきました。
そりゃ風邪もひくし歯も痛くなるよね。

そうそう、引っ越しということで卒業した大学(母校とは言いたくない)にまた行ってきました。
なんだかいろいろ吹っ切れたからなのか、
私の性格がさらにさらに悪くなったからなのか
「こんなしょぼーい大学だったけ?」というのが感想。

唯一ましかなぁとか思ってた先生にごはんをご馳走いただいたのですが
「あれ、この先生、こんな程度の先生だった?」
というなんとも失礼な印象を抱いてしまった。

心から吹っ切れた気がします。
もう意味もなく訪れることはないのだろうな

この感覚、ただ私の性格がさらに極悪なっただけじゃなくて
私自身が成長したという影響があればいいのにと思っています。

この1年で学んだことはきっとそういうことなんだと思いたい。
あと4か月、自分がどこまでできるかわからないし、
すでに帰国後のことしか考えてないくらいどうしょうもないけど
でも、留学できたこと、
ケンブリッジで勉強できたことをよかったって思えるような成果を残したい。

とりあえず、当面は咳と歯の痛みが早く引くことを祈り続けます。

本音と建て前

まわりの子や同じクラスの子たちがポツポツと次年度のPhへのOfferをもらい始めている。

11月までは私も来年度PhDに進む気だった
でも、留学生としてPhDに進むには奨学金が必要。
ケンブリッジのPhDはざっと見積もって3年で2000万弱。
とてもじゃないけど自費では無理

非EU圏への研究奨学金は少なくて、
今年のように大学から奨学金をもらうには出身校の先生に推薦状をいただかねばならない
日本国内で応募できる奨学金の場合、日本人が海外の大学院に留学する際の奨学金は母校を通じてのみしか受けられない

出身校の先生方にメールをするも一切返信がなく、
全く相手にしてもらえない私は、次年度のPhDをあきらめる外なかった

11月末に出した結論は、1年PhDの出願を見送る
納得したはずだった。
けど、周りがPhDのOfferを得ている環境の中、PhD進学前提のコースに入学できたのになんで出願すらしてないんだろう
って思うことがないこともない

正直言うと、次年度やっぱり進学したかったんだなぁなんて思ったり。

出身校の協力がないから
1年のばしても一緒
国内での進路を選択

どれも本当の理由
だけど、本音なのかなぁ

本当はPhDに進める能力に自信がないだけなんじゃないかなぁ
Mだけで実際限界を感じてるんじゃないかなぁ

だからきっと普通にコースをこなして、PhDのOfferももらってるまわりの子たちを
うらやましく思っちゃうんじゃないか

私には何ができるのだろうってよく思う
研究一本で頑張ってきて、気付ばもうそれ以外の選択肢がない状態
去年までも八方ふさがりに感じたけど
ケンブリッジ来てそこから抜け出せた気がしたけど

全然八方ふさがりのままじゃん

どうすればいいのかなぁ

たまご

イギリスはすっかりイースターモードです。
どこもかしこもウサギに鶏、そしてたまご。

浮かれちゃいられない。
イースターが近いってことはLent Termの終了が近いってこと。
Termの終了が近いってことは課題の提出が迫ってるってこと。

そう、Essay書かなきゃ!!!!

ついでにもう一つたまご。
基本的にCambridgeは寮生活なのです。
うちのカレッジには勉強部屋は個人なのだけど、キッチン、トイレバスなどは共同です。
キッチンは各人にカップボードが振り分けられていて、
調理器具なんかはそこに収納。
冷蔵庫はキッチンに2つあってみんなで棚を分けて使ってます。

でもね、隣の部屋の子、ここんとこずっと彼氏連れ込んでて。
まあ、以前彼氏がいたことないみたいな話してたし、初めての彼だから舞い上がっちゃうのはいい。
別に鬱陶しいわけではないから。

ただ、その子らが勝手に人のフライパンとかナイフとか使うんだよね。
勝手に人のカップボード開けるの。
気持ち悪くて仕方がない。
そして、今日、「この間たまごもらったから返すわ!」って…
勝手に食材まで使わないでよ!!!って思ったわけです。

そういえば寮のパンフレットに
「カップボードは鍵付き。これでEssayを書いてる時に他人からあなたのMugやチョコを”借りられる”心配はないです」
ってかいてあったなぁ。
ああそういうことかって思いました。

とりあえず片して、鍵かけました。少なくともカップボードの中身だけは守りたい。
冷蔵庫はもう仕方ないしね…

あ、そうそう。隣の子、なぜかガサツすぎて…
歩くのもドスドス、ドアの開閉もめちゃくちゃ雑でどったんばったん。
あんなにガサツだから彼氏ができないんだろうなーって思ってたけど、できたんだよね。
やっぱり女の子におしとやかさを求めるのは日本文化なのかなぁって思う今日この頃。

信用と信頼

好きなアニメの一つにムーミンがあります。

確かスナフキンの旅立ちだったか…いや、彼が戻ってくる話だったかなぁ…
とりあえず、スナフキンの旅路での話。

旅路の途中、キャンプを張っていたときにどこからか野良動物が来て、
ムーミンの世界は妖精の世界だから(そう、ムーミンはカバではありません。スニフもカンガルーじゃない!)
なんの生物かはわからないけど、ウサギとネズミを足したような…

まあその動物がスナフキンと近づきたくていろいろ話しかけるけど
スナフキンはとんと興味がない。その動物はスナフキンのことをいたく尊敬していて名前を付けてくれと、
尊敬のまなざし全開で懇願。
その時スナフキンが放った

「崇拝しすぎたら、本当の自由は得られない」という趣旨の言葉

当時、出身校から干されて燻っていた自分にスッと入ってくるセリフだった。
実は小さいころからムーミンが好きすぎて、それこそ何十回と見たり、読んだりしていたので
内容は全部知っているのだけど、あの時の衝撃は今でも忘れない。

○○先生がこうおっしゃったから、
××先生に伺ってから…

そんな自分に自由なんてなかったなぁって思えた。
研究者を目指すときに
「この人となら(研究で)心中できると思う人」を指導教員にしなさい。
と言われました。

だからそれで選んだ
でも「(研究で)心中できる人」と
「盲目に崇拝する人」って違うんだよね。本当は…

研究で心中できるって言うのは上下関係ではなく、対等関係なのだと思う。
それを日本の修士の2年間ははき違えていた。
いや、あの大学がそういう空気を出していたのかもしれない。

少なくとも当時の指導教員は(結局何も助けてはくれなかったけれど)未だに恨んではいない
そして彼と(研究で)心中するつもりはまだあります。

他の先生方は…?
隠れて私の研究内容横取りしたりしてくれてる。
そんな人たちをなぜあれほど信用して
あれほど頼りまくっていたのか…

今となっては謎すぎて笑えてくる。
もういいよ、あの研究はあなたたちにあげる。
煮るなり焼くなり好きにしたら?
基礎は、根幹の思想は私の中にあるもの。
そこには事実しか書いてない
本質はいれなかったんだよ。
だからそんなのあってもなくても一緒。

本質は私が持ってるから
私はもっともっと自分のやりたいことをやるんだ。

尻尾振って、従順にすべての手の内を見せていた
無邪気な私はもういないんだよ
いつまでもあなたたちに都合のいい捨て駒でいる必要はない

信用するか信用しないか
信頼に値する人物かそうでないか

それを決めるのは自分自身
むやみに崇拝するのではなくて、見極める力
だれに研究の内容を見せるか
本質を語るか
そこを考え直さないといけない

パンケーキDay

昨日…というか火曜日はパンケーキデイという日でした。
なんでも復活祭の断食に向け脂質の高いものを食べて備えたのが始まりとかなんとか…

それでなくても甘いものばかりを食べている生活なので自重。
せっかく去年ダイエットに成功したのに…

それはそうと、イギリスに来て半年。家族と毎日Skypeで話しているものの、
基本は英語生活。これまでの留学は日本人がたくさんいた環境だったので、例えば授業の合間にも日本語、
寮に帰っても日本語だったのです。
でも、寮(Graduateハウス)にも研究所にも日本人が一人。
友達作るのが苦手で一人でいることのほうが多い私でも自然と英語を使う環境にいる。

もちろん、まだまだ流暢な英語には程遠いのだろうけど、でも夏に比べたら、いや研究生活が始まったころから比べたら
上達しているように感じる。
まだまだDiscussionに割り込んだり、流暢な方々の会話に入ることは難しいし、抵抗がある。
それでも、1対1だったり、リラックスしているときはちゃんと喋れていると思う。

今期(Lent Term)に入って英語ができない!っていうストレスからは解放された気がする。
それは英語が上達したんじゃなくて、
「英語が流暢でなくてもいいや。私がネイティブ並みにしゃべれることは不可能だし、それは目指すとこじゃない」
と思えたこと。
そして何より
「だれも私に期待なんてしてない」って思えたの。
一見、すごくネガティブな発想なんだけど、私にはすごくポジティブな発想。

今まではどこかで
  自分は一番じゃなきゃだめ
  もっともっとレベルの高いことを求められてるんだ
  期待に応えなきゃ
っていう、勝手なプレッシャーがあったと思う
  ここのレベルなら主席であたりまえ
  できて当たり前
  こんな程度しかできない?
そういう感じだったし、そう見られているんだという感があった

それがないの
何をやっても、どのレベルでも失望されない自由!
精神的にすごく楽。
自分のボーダーラインを下げるっていうわけではないのだけど、
やりたいことをやりたいといって、
やれる範囲でやれるだけ頑張るって
背伸びしないで済むっていうのが、すごくうれしい

認められたいじゃなくて、
やりたいからやる。それを見守ってくれて、困ったときは助けてくれる
そんな今の環境がすごくうれしい

そうそう。
出身校がまたストレスを与えてくれたみたいだけど
もういいやって思えるようになった。
彼らの冷遇のおかげで今ここにいれるんだって思ったら感謝の念さえ感じるようになった。

あと半年でケンブリッジの修論提出。
きっとあっという間。その間にできる限りすべてのことを吸収したい。

備忘録というか…

更新、かなりサボりまくってました。

さて、ケンブリッジに来て早くも半年です。
ここ最近で気づいたこと。
忘れないうちに、いや、新鮮なうちにまとめておきます。

まとめていっちゃうと「今までの常識はこれからの非常識」ってことかな

まず
①先生への相談事はほぼ返信がない
 こちらの先生は絶対返してくれます。どんなに些細なことでも。悩む前に相談!!

②論文の数が多いのは特殊な人
 毎年複数本出してます!というかほぼ毎年何らかの書籍が出版される。論文を書かない研究者は研究者じゃない!

③英論文はそこまで重要じゃない。和文論文で十分
 和文論文なんて誰が読むのですか?日本をを読める人口は1億ちょい、その中で論文を読む人口、さらにその専門の論文を読む人口 なんていったい何人?英語を読めない研究者っているの??⇒英論文でないと意味がないんじゃない!?

④研究は一人でもくもくとするもの
 いろんな人と議論して、詰めて、批判的に何度も吟味するもの。唯我独尊な理論、研究はただのゴミ

⑤分野が違うから関係ない
 根本にあるものが同じな場合、他分野でも十分参考文献になりうる

今、思い出せるだけでもこんなもの。
今までいた環境に疑問を抱かなかったのはそれがスタンダードだったから
でも、それが非常識だったんだってやっと気づけた。
私が神経質すぎた?とか思ってた時期もあったのだけど、最近間違ってはなかったって思えます。

そして、今まではPublicationとかJournal本数とか多い人見るとすごいなーって珍獣みたいに思ってたけど
じつはそれが当たり前なんだよね
主著作本持たない教授がいるほうがおかしいってことに気づきました。

今回の修論、Jornal投稿できるように頑張ろう!!